四季折々の表現 つわぶき会・哲人会作品展

社会福祉法人つわぶき会・哲人会(和歌山県和歌山市和田、岩橋秀樹理事長)が運営する障害者施設の利用者が制作した作品が並ぶ「エイブルアート&ぱれっと作品展」が23日まで、手平の和歌山ビッグ愛展示ホールで開かれている。

エイブルアートとは障害のある人による芸術活動。会場には各施設を利用している知的・身体障害者による貼り絵や絵画など80点が展示されている。

春夏秋冬の四季折々を描いた作品が多く、花紙や布を使って春はひな祭り、夏は花火大会、秋はハロウィーンパーティー、冬は節分などの様子を表現。両会のカレンダーに使われている絵の原画、昨年話題となった西郷隆盛をかたどったかかしなども並ぶ。

重度の障害がある利用者には、施設の職員が素材の紙や布などを利用者の手に乗せるなどサポートし、完成した作品も多いという。

会場にはアートや福祉に関心のある市民らが訪れ、作品の前で「見ていて気持ちがほっこりする」「長く見ていたい」などと話しながら観賞している。

訪れた同市の明渡一眞さん(75)は「初めて来ましたが、作品の精巧さに驚きました。作り手の皆さんはとても器用だなと思いました」と話していた。

入場無料。午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせはつわぶき会綜愛苑(℡073・454・2940)。

ひな祭りなど季節の行事が表現された作品が並ぶ

ひな祭りなど季節の行事が表現された作品が並ぶ