新市民会館 再入札も不調 開館遅延へ
和歌山市は22日、2021年4月に開館を予定している和歌山市の新市民会館「(仮称)市民文化交流センター」の建設工事で、再入札の開札を行ったが応札業者がなく、再び不調に終わったことを明らかにした。これにより、着工や開館が遅れる見通しとなった。
新市民会館は現在の市民会館(伝法橋南ノ丁)の老朽化に伴い、市立伏虎中学校跡地(七番丁)への移転を計画。ことし3月に着工し、2年間を工期に完成させる予定だった。
建設工事の入札は本体(税抜き予定価格72億円)、電気設備(同8億円)、機械設備(同12億円)の三つの工事に分けて実施。1月25日に、市内に営業所を持つ事業者の参加などを条件に開札したが、本体工事の応札者がいなかったため見送っていた。
2回目の入札は、一括発注(同92億円)と条件を緩和し、19日から21日まで入札を受け付けたが、応札者がゼロとなった。
尾花正啓市長は「前回に引き続き、今回についても入札が不調になったことは誠に残念。開館が遅れる見通しとなったが、ただちに対応を検討してまいります」とコメントした。