共産が初の議席獲得 紀の川市3議席無投票
県議選(定数42)が告示された29日、全14選挙区のうち7選挙区14議席が無投票で決まった。本紙エリアでは紀の川市が2回連続の無投票となり、いずれも自民現職の山田正彦さん(77)と岸本健さん(48)、共産新人の杉山俊雄さん(68)の3人の当選が決まった。共産は同選挙区で初めて議席を獲得した。
紀の川市の各候補の選挙事務所には同日午後5時すぎ、無投票の連絡が入り、初当選を決めた杉山さんは約10分後に同市嶋の事務所に姿を見せた。
支援者一人ひとりと笑顔で握手し、親類らに電話で当選を報告。無投票での議席獲得には「思わぬ形で当選の実感がない」としながらも、「紀の川筋の自民党独占に風穴を開けたいと思っていた。地方から政治を変えたい」と決意。約40年に及ぶ教員経験を踏まえ、学校給食の無償化や給付型奨学金の拡充、長時間労働解消のための教員増を訴えるとし、「しっかりと勉強し、人に優しい政治を目指す」と力を込めた。