サイバー犯罪捜査強化 県警が研修生5人指定
サイバー犯罪の専門知識や捜査方法を学ぶ県警の「サイバー犯罪捜査特別研修生」の指定式が1日、和歌山県警本部であり、檜垣重臣本部長が29歳から34歳までの5人の研修生に指定書を交付した。
増加するサイバー犯罪に対応しようと創設され、今回が第4期の指定。檜垣本部長は「サイバー空間における犯罪が悪質・巧妙化するなどさまざまな脅威が増大し、県民生活を脅かす事案も発生している。日々精進し、研修の成果を上げ1年後には犯罪捜査の現場において存分に力を発揮できるよう成長されることを願う」と訓示。
サイバー犯罪対策課の浦津健太巡査部長(34)は「私たちは栄えある第4期生として選ばれた誇りと重責を自覚し、研修の重要性を深く認識し、全力を尽くして研修に励むことを誓います」と宣誓した。
研修生は1年間にわたり、サイバー犯罪捜査実習やIT企業が実施する研修の受講、和歌山大学の研修室との合同演習、刑事特別研修生との合同研修などを行う。
昨年の検挙件数は92件48人(前年比34件増10人減)で、SNSを利用したコンサートチケット販売名目の詐欺などを検挙。ことしは2月末までで11件10人となっている。
インターネット上でのトラブルなどを扱うサイバー相談件数は昨年は1107件。ことし2月末までに153件の相談が寄せられている。
第4期研修生は次の皆さん。
浦津健太巡査部長(サイバー犯罪対策課)▽瀧本慎之佑巡査部長(同)▽井智弘巡査部長(同)▽田下裕一巡査長(同)▽神保元希巡査長(同)