海南・海草は保守3人 岩出は自民が2議席
和歌山県議選の海南市・海草郡(定数3)は、海南市議から転戦した無所属新人の中西徹さん(46)が初当選を果たし、自民現職の尾崎要二さん(66)と藤山将材さん(43)が議席を守り、共産が議席を失った。岩出市(定数2)は自民現職の川畑哲哉さん(41)、同新人の北山慎一さん(44)が当選し、自民の議席独占を維持した。
海南市・海草郡は過去3回、自民2、共産1で議席を分け合ってきたが、今回は海南市議4期連続トップ当選の中西さんが出馬したことで構図が一変し、地域や年齢層で一定のすみ分けがなされてきた保守層を中心に支持の争奪戦が激化。票の行方が読みにくい選挙となったが、中西さんが藤山さんを上回る得票で2位に入り、引退する現職の後継として立った共産新人の河野敬二さん(69)は党が長く維持してきた議席を守れなかった。
岩出市は、過去3回続いた自民系の議席独占を阻止しようと、国民民主の坂田隆徳さん(39)、無所属の内海洋一さん(60)の野党系新人2人が出馬した。
自民はトップの川畑さんに続き、石田真敏総務大臣の元秘書、北山さんが2議席目を確保。前回衆院選で石田氏に敗れた坂田さんは、再び自民に阻まれた。
内海さんは自由党県連代表ながら無所属で出馬。自由、社民の推薦、共産の支援を受けたが、野党分裂の戦いとなり、及ばなかった。