差別や中傷なくそう 県人権擁護委連が総会
県人権擁護委員連合会の定時総会が22日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、約120人が出席し、功労のある委員の表彰、2018年度の事業や決算の報告、19年度の事業計画や予算案の承認などが行われた。
人権擁護委員は、法務大臣から委嘱を受け、地域の人権相談を受け、問題解決の手伝いをしたり、法務局職員と協力して人権侵害から救済したり、人権に関する啓発活動を行うなどしている民間のボランティア。
山西陽裕会長は「インターネットでの誹謗(ひぼう)中傷や虐待、外国人差別など人権侵害は形を変えている。これまで以上に相手の気持ちを考え、違いを認め合うことを訴えて啓発する必要がある」とあいさつ。人権擁護活動に尽力した委員の表彰が行われ、受賞者を代表して田辺協議会の吉水美津代さんが「人権問題は依然として深刻。相談に来られない人をいかに受け止めるかが重要だと考えている。委員としての使命の重大さを痛感し、受賞の光栄を肝に銘じて、人権思想の普及に尽力したい」と述べた。
その後の議事では、事業計画や収支決算などを承認。いじめ、虐待を防ぐ人権教室の拡大や、ハラスメントの防止に向けて企業、団体と連携した啓発活動に取り組むなどの宣言が採択された。
本紙エリアの和歌山協議会で表彰されたのは次の皆さん。
【法務大臣表彰】東芝學
【法務大臣感謝状】金原徹雄▽中前和子▽上段順弘▽川嶋早苗▽金野從子▽谷脇誠▽山口芳子
【法務省人権擁護局長感謝状】西川宏平▽楠見郁夫▽栗山勝典
【全国人権擁護委員連合会長表彰】野間弓子▽谷澤佐規子▽芝本和華▽榮川二美子▽宮本芳子▽家原護▽星山俊二▽畑中泰武
【近畿人権擁護委員連合会長表彰】南條俊樹▽村畠康秀▽林久晴▽藤原正章▽松尾隆▽垣明子
【和歌山地方法務局長表彰】植村佐和子▽大西敏夫▽寺下能明▽大田まり子▽木村隆夫▽西田好宏▽宮本直樹▽藤本嗣子