桂三金さん講演 和市の民生・児童委員大会

 本年度の民生委員・児童委員大会が24日、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館小ホールで開かれた。市内の委員ら526人が出席。大会宣言など式典に続き行われた講演では、落語家で関西大学非常勤講師の桂三金さんが「地域の力で守ろう、わがまち!」を演題に笑いと心の余裕について語った。

 三金さんは小ばしを挟みつつ落語には日常生活をもとに生まれたものが多いと話し、仕事のない人に働き口を紹介したり、恋人がいない男に相手を紹介したりと人が助け合っていた時代が描かれていると紹介。笑いで住民がつながると良い地域になっていくのではと述べた。

 また、ジャーナリストの西谷文和さん、マジシャンの阪野登さんらと結成する「チームお笑い国際便」でアフガニスタンの難民キャンプを訪れた際、テレビや本がなく、教育を受けられない子どもたちは動物の姿を知らず、バルーンアートで作ったイヌやキリンが喜んでもらえなかったエピソードを語った。「精神や経済など余裕があるからこそ笑えることを知ってもらいたい」と話した。

 大会では永年勤続委員の表彰も行われた。受賞者は次の皆さん。

 【市長感謝状(勤続10年以上)】島本忠生(野崎)▽内田哲義(同)▽松尾良子(貴志)▽惣内菜穗美(楠見)▽細川紀子(直川)▽嶋田正己(紀伊)▽小倉以鈴(四箇郷)▽川上清彦(西山東)▽市川博康(宮)▽目良美惠子(同)▽佐野芳秀(和歌浦)▽根耒明(城北)

 【市社会福祉協議会会長表彰(勤続7年)】池尾三(楠見)▽辻利彦(同)▽岑不二雄(同)▽名髙俊一(宮)▽西村正己(宮北)▽西加代子(雑賀)▽中村正美(名草)▽越川きよみ(本町)▽坂井正重(芦原)

「笑いで良い地域に」と三金さん

「笑いで良い地域に」と三金さん