待望の新校舎が完成 荒川中学校で竣工式
紀の川市立荒川中学校(桃山町元、吉田典弘校長)の新校舎の竣工式が3日、同校体育館で行われ、全校生徒と関係者ら約200人が出席し完成を祝った。
同校は1947年度に開校し創立72周年を迎える歴史ある学校。旧校舎は1969年に建てられ2006年に耐震改修をしていたが、老朽化による雨漏りなどから、昨年7月2日に改築工事に着手した。
新校舎は鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ面積は4249平方㍍で総事業費18億5000万円。設計・監理は㈱岡本設計、施工は㈱小池組が務めた。
紀州材を使用し木の温もりを感じられる校舎。太陽光発電設備や雨水貯留槽を備え環境にも配慮している。仕切り壁にカラフルなガラスブロックを使ったトイレや開放的な図書館、友人と会話を楽しめる「憩いのスペース」など、桃源郷が一望できる落ち着いた空間が特長。
竣工式で中村愼司市長は「生徒の皆さんには新しくなった校舎で共に学び、遊び、たくさんの思い出を育み友情を深め、良き学校生活を送ってほしい。市民や生徒が誇れる学校として荒川中学校の新たな歴史を刻んでほしい」とあいさつ。
生徒が校歌を斉唱し、3年生の岡律希君(15)が「新校舎を一年でも長くきれいに使えるように、旧校舎で学んだ『ものの大切さ』を生かして頑張っていきたい」と礼を述べた。
続いて新校舎玄関前に移動し、テープカットで祝った後、校舎の内覧会が行われた。3年生の那須萌さん(15)は「広くなったと聞いているので楽しくきれいに使いたい。2学期が待ち遠しいです」と話した。