学び胸に第一線へ 消防学校で53人が卒業式
和歌山県消防学校(和歌山市加太)初任教育第43期生が6カ月の訓練を終え、13日、同校で卒業式が行われた。
今期は女性3人を含む53人が4月に入学。9月までの半年間、厳しい訓練に励んできた。式の前には、行進や人命救助と消火活動、ロープ登はんなど訓練の集大成を参列者の前で披露した。
脇田佳典校長は卒業証書を手渡し、「つらいこと、苦しいこと、うれしいこと、たくさん経験して大きく成長してくれた。これからは職場に欠けてはならない、地域に信頼される存在になってほしい」とあいさつ。
43期生を代表して和歌山市消防局の南条宏紀さんが「ここでの経験は知識を学ぶだけでなく、これからの大きな糧になり、苦楽を共にした仲間は一生の財産になった。自覚を持ち、学んだことを教訓に役割を全うしていきたい」と謝辞を述べた。
学生は今後、それぞれの所属先に移り消防士として歩み始める。