働く仲間の尊厳守る 連合和歌山が30周年
連合和歌山(池田祐輔会長)は、ことしで結成30周年となるのを記念し、19日に和歌山県和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で式典を行った。
同団体を構成する労働組合の組合員ら約320人が出席。池田会長はあいさつで現在の社会情勢にふれ、「貧困の固定化と格差の深刻化に歯止めがかかっていない」と強調。政治状況について「支援政党が真っ二つに分かれており、連合の運動に水を差す状態となっている」とし、「働く仲間の尊厳を守り、連合和歌山が頼りになるよりどころとなるよう努力していく」と決意を示した。
来賓で出席した仁坂吉伸知事は人手不足や長時間労働、非正規雇用などにふれ、「和歌山でも働き手の確保が大変になっている。仕事は献身とリフレッシュが大事。県も年末の知事の訓示を廃止した。非正規雇用で働いてきた人の特別採用も行う。企業も非正規雇用にどっぷり浸かった人に雇用の手を差し伸べてほしい」とあいさつした。
参加者らは瀧本正壽元会長の発声で乾杯し、歓談した。