アジサイの花楽しみ 観光大使HYDEさん植樹
地元バースデーコンサートでの約束から1年――。和歌山県和歌山市出身で、市ふるさと観光大使のHYDE(ハイド)さんが14日、同市深山の森林公園内にアジサイの苗木3株を植樹した。
昨年1月に市内で行われたコンサートの舞台上で、アジサイの学名「ハイドランジア」にちなみ、大使の委嘱と併せて尾花正啓市長が「ぜひ植樹を」と依頼していた。
約束を果たしたHYDEさんは「肩の荷が下りた。これからまた花が咲くのが楽しみ。植樹や森林保全で加太の海が豊かになることにもつながれば」と笑顔。「今後もふるさと観光大使として、いろいろと発信していきたい」と話した。
加太に広がる一帯は、加太観光協会が森林や海の環境保全を目的に整備。2007年から市民と一緒にアジサイを植える活動を続け、今では6400株を超え、観光地として年々訪れる人も増えている。HYDEさんも幼い頃にキャンプをした思い出の場所といい、この日は、自身がデザインプロデュースを手掛けた「HYDEサザン」に乗って帰郷した。
HYDEさんは尾花市長、同級生の南芳和さんの長女で木本小学校6年生のましろさん(12)と共に公園内の3カ所に丁寧に植えた。
尾花市長は「1本だけでもと思っていたが、3本も植えてもらって感激」。加太観光協会会長の稲野雅則さん(46)は「世界一のアジサイ園を目指す中、HYDEさんの協力は大きな励みになる。多くの市民に楽しんでもらえるよう、森林整備を進めていきたい」と話していた。