「かわる」テーマに制作 市高デザイン表現科卒業展

和歌山県和歌山市立和歌山高校デザイン表現科の卒業制作展が27日まで、同市小松原通の県民文化会館展示室で開かれている。

「かわる~それぞれの視点から~」をテーマに3年生が1年間に取り組んだ作品を中心に、同科1、2年生の作品など1000点以上を展示。美術部、写真部、書道部の作品を展示した「市高展」も同時開催。

3年生は自画像と平面、立体作品を制作。テーマに沿って変身した自分自身や高校生になるまで変化していった身の回りなど、それぞれが考えた「かわる」姿を作っている。

また、食品ロスや海洋ごみなどを問題提起する意見広告やグループで作るインスタレーション、学校紹介のパンフレットを展示。インスタレーションでは壁一面を使って漫画のワンシーンを表現している。モネの「日傘をさす女」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」など、絵画に入り込んで撮影できるブースも展開。

3年生の峪悠里子さんは「『かわる』にも変わる、代わるなどいろいろな意味がある。3年生それぞれのイメージを感じてもらいたい」、寺下静郁さんは「自分の場合、小学生から高校生になるにつれて好きなものを表に出せるようになるという変化が『かわる』のイメージ。撮影スポットもあるので楽しんでほしい」と話していた。

午前9時半から午後4時半(最終日は正午)まで。

絵画の一部になれる撮影スポットも

絵画の一部になれる撮影スポットも