和歌山市職員が新型コロナ感染 役所内を消毒

和歌山市は19日、市都市再生課の50代男性職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。尾花正啓市長は同日午前、市役所で記者会見し、男性職員の行動歴や感染ルートを調べているとした上で、「本当に残念でならない。お騒がせして申し訳ない」と述べた。和歌山県内で感染が確認された人は計16人になった。

男性職員は市内在住で通勤には自転車を利用していた。市によると、12日の夕方に39度の熱が出たため翌日から病気休暇を取り、市内の医療機関を受診。16日にPCR検査を受け陰性だったが、18日も38・3度の発熱とせきがあり再びPCR検査を受けたところ陽性が確認された。妻と2人暮らしで発熱後は医療機関を受診する以外は自宅で待機していたという。

男性職員は市のまちなか再生の企画・立案などに携わっており、尾花市長は「直接市民の方と接することはあまりなかったと思う。勤務時は基本マスクをしていた」と述べた。市は市役所9階にある同課やエレベーターなどを消毒。同課の職員や男性の家族、市議など約40人を対象に同日PCR検査を実施した。尾花市長は同課の業務について、「別の課が業務の一部を代わりに担当するなどして業務に影響が出ないようにしたい」と述べた。

仁坂吉伸知事は同日行われた定例記者会見で「和歌山は(新型コロナウイルスの)発生が抑えられている部類に入っていると思っていたのでちょっとショックを受けている。どうやってうつったのかが分からず不安だ」と述べた。

職員の感染が確認された和歌山市役所

職員の感染が確認された和歌山市役所