コシノジュンコがデザイン 観光PR法被と手拭い

ファッションデザイナーのコシノジュンコさんがデザインを担当した法被と手拭いが完成した。コシノさんは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が昨年、登録から15周年を迎えたことをきっかけに和歌山県が立ち上げた団体「高野山・熊野を愛する100人の会」のメンバー。県は観光PRのイベントやプロモーション活動などさまざまな場面で活用するとしている。

法被と手拭いには黒や茶、青などの色が使われており、茶色は木、青色は水をイメージしている。コシノさんは県を通じて「『100人の会』の話を聞いたときは、迷うことなく参画を表明しました。それから、何か協力できることはないかと考え、今回の企画に結び付きました。『高野山・熊野』がある和歌山は、日本の精神が息づき、文化と歴史の原点、『木の国わかやま』『水の国わかやま』のイメージを感じました。法被・手ぬぐいにはそれらを表現できたと思います」とのメッセージを寄せた。

同会には仁坂吉伸知事、博物学者の荒俣宏さん、2012年ロンドン五輪体操日本代表の田中理恵さん、ウオーキングトレーナーのデューク更家さん、女優の岡本玲さんら県出身やゆかりの著名人も名を連ねている。

仁坂知事は先日の定例記者会見で「独特のデザインの法被だ。いろんなところで使っていきたい」と述べた。県は「木の年輪や水の流れなど、どちらも和歌山がイメージされているデザインになっていてありがたい」と話している。

コシノジュンコさんデザインの法被と手拭いをPR(県提供)