支所や連絡所で相談対応 特別定額給付金

新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として国が支給する1人あたり10万円の特別定額給付金の郵送申請が始まり、和歌山県和歌山市は25日から、市内42カ所の支所・連絡所の窓口で申請に関する相談を受け付けている。書類の書き方を尋ねたり、記入に不備がないか確認したりするため、高齢者を中心に市民が窓口を訪れている。

給付対象は4月27日時点で住民基本台帳に記録されている人で、市内は約17万5000世帯に申請書が発送されており、約36万6000人に給付される。

市によると、25日午後9時までに審査を行った申請8826件のうち1414件に不備があり、本人確認書類や振込先口座番号が確認できる書類の添付漏れが多い。添付漏れがあると、提出された申請書をいったん返送した上で、再度郵送してもらわなければならず、給付金の振り込みまでに時間がかかるため、必要書類を忘れずに添付するよう注意を呼び掛けている。

各支所・連絡所では、各所の職員に加え、ことしの新規採用職員45人を「申請応援団」として配置している。

和歌浦支所では26日午前、飛沫(ひまつ)防止のための透明フィルムを設置したテーブルで、職員が訪れる市民の相談に応じていた。

相談は、書類の書き方が分からないとの内容が多く、白紙の書類を手に一から教わりに来る人や、記入した書類に不備がないか確認を求めに来る人などがいる。本人確認書類や振込先口座の確認書類については、添付漏れに注意するよう声掛けをしており、希望すれば支所でコピーをとってもらうこともできる。

25日に申請書が届いたという渋谷義男さん(78)は「書類の書き方が分からなくて聞きに来た。ちゃんと教えてもらえて助かった。1人ですると、間違ったら大変なので、身近な支所で相談できるのはありがたい」と話していた。

支所・連絡所での相談は、6月5日までの平日の午前9時から午後5時まで受け付ける。申請書の受理は行わない。

市内の郵送申請期限は8月26日(消印有効)。申請に関する問い合わせや相談は市特別定額給付金コールセンター(℡073・488・2067、午前9時~午後5時)。

特別定額給付金の相談に対応する市職員(和歌浦支所)

特別定額給付金の相談に対応する市職員(和歌浦支所)