県議会新副議長に濱口氏 岸本議長は続投
和歌山県議会6月定例会は10日、森礼子副議長の辞職を受けて副議長選挙を行い、濱口太史議員(53)が新副議長に選ばれた。県議会の正副議長は、最大会派である自民党県議団の所属議員が1年ごとに交代するのが慣例となっているが、昨年5月に就任した岸本健議長(49)は続投が決まった。
濱口氏は新宮市選挙区選出で当選3回。自由民主党県議団に所属している。県立新宮商業高校(現新翔高校)を卒業し、2011年に初当選。県議会ではこれまで建設委員会や議会運営委員会の委員長などを歴任している。副議長選では有効投票数38票のうち37票を集めた。
濱口氏は就任にあたり「身に余る光栄。大きな試練を与えていただいた。和歌山県の発展のためこれまで以上に努力し、重責を果たしたい」と述べた。
本会議終了後、報道陣の取材に応じた岸本議長は「先輩や同僚の議員からもう1年やってはどうかとのお話があった」と説明し、「より安定した議会運営を行っていけるのではないか」と2年目への抱負を話した。
議長の仕事について「大変なことばかりだが、やりがいがあり、周りの人に支えていただいている。皆さんと協力しながら一生懸命やっていきたい」と決意を新たにした。