選抜32校が甲子園で試合 県から智弁出場へ
新型コロナウイルス感染症の影響により第92回選抜高校野球大会が中止となってから約3カ月。日本高野連は10日、同大会への出場が決まっていた32校を兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に招待し、各校が1試合ずつ試合を行う「2020年甲子園高校野球交流試合」(仮称)を実施すると発表した。32校には今月30日までに参加するかどうかの意思を確認する。
和歌山県内から選抜大会に出場予定だった智弁和歌山高校野球部の中谷仁監督は10日、毎日新聞社による代表取材に応じ、「いろいろな方の配慮で一つの目標を作ってくれてうれしい。しっかり準備していきます」と話した。選手たちにはこの日の練習後に伝えたといい、「何とも言えない顔をしていた。子どもたちは中止中止、自粛自粛で何か希望を持ってやれていない部分があったのではと思う」と話した。
交流試合までの期間については「いつも通りの練習をさせる。甲子園で活躍することを目標に、みんな野球を始めたと思う。(今回)甲子園でできるのは1試合だけ。思いっ切りプレーしてほしい。3年生は高校を卒業した後も自分の支えになるような試合にしてほしい」と話していた。