ミカン収穫量16年連続1位 県産シェア21%
2019年の和歌山県産ミカンの収穫量は15万6600㌧(前年比1%増)、出荷量は14万1600㌧(同1%増)だったことが近畿農政局の統計で分かった。収穫量、出荷量とも、16年連続で全国1位を記録した。
ミカンは豊作(表年)と不作(裏年)が交互に発生する傾向があり、裏年だった17年産と比較すると収穫量、出荷量ともに9%増加した。
実が収穫できる農地の面積を示す「結果樹面積」は6900㌶で、18年産に比べて2%減少(17年産比2%減)。以前に改植されたものが結果樹齢に達したことによる増加があったものの、生産者の高齢化による急傾斜地などでの廃園、優良品種への転換、18年の台風21号による倒木などに伴う減少があったことが影響している。
19年産の生育状況は、着花数は総じて17年産に比べてやや減少。結果数は、着花数が少なかったことや生理的落果が多かったため、17年産より少なくなった。果実肥大は、生育期間中の適度な降雨により順調に進み、良好だった。
被害は、かいよう病などが見られたものの、全般的に少なかった。
10㌃当たりの収量は2270㌔で、17年産に比べて230㌔(11%)増加。結果数は少なかったものの、果実肥大が良好だったことが要因となった。
都道府県別の収穫量の割合は、県産がトップの21%を占め、次いで愛媛17%、静岡12%、熊本11%と続いている。