観光地の応援企画も 開智高校で文化祭

開智高校(和歌山県和歌山市直川、土井和正校長)で18日、文化祭が開かれた。

毎年同校の文化祭は保護者や卒業生も訪れ多くの人でにぎわっている。ことしは6月の学校再開後、新型コロナウイルスの影響下でも、対策を考えてできないかと生徒会を中心に方法を模索。2日間の日程を1日にし、生徒のみの参加とし、演劇部や音楽部などの発表は会場を分けて実施。クラスの舞台発表は映像にして各教室で鑑賞、展示会場では並ぶ位置にラインを引くなどさまざまな対策を行った。

3年生の模擬店では、調理販売ができない代わりに「全国銘品展」と題し、地方観光業を応援するため北海道から沖縄まで全国各地の産品を販売。メーカーとの交渉や発注も生徒が行い、販売は学校向けクラウドサービス「クラッシー」を使い予約を受け付け。体育館に設けられたクラスごとの販売ブースでは名古屋みやげとして有名な「かえるまんじゅう」や宮古島のマンゴージュースなどを販売し、注文票を持った生徒が訪れていた。

生徒会長で2年生の前冬磨君(16)は「文化祭も体育祭もいろいろな意見もあり、始まるまでは本当に楽しめるのか、喜んでもらえるのか考えることもあった。実際に体育祭で競技をして、文化祭では舞台発表の映像を見てもらうと反応が良かった。短くても、濃い時間を過ごせて良かったと思う」と話していた。

銘品展では各地方の産品などを販売

銘品展では各地方の産品などを販売