中小企業者の支援など 商議所が県へ要望
和歌山県内の商工会議所の会頭らが13日、和歌山市の県庁を訪れ、県の来年度予算編成に関する要望を仁坂吉伸知事に手渡した。
和歌山商工会議所の勝本僖一会頭は県内七つの商議所共通の要望事項に中小・小規模事業者の事業継続に対する支援を挙げ、「経済は未曾有の影響を受けている。コロナ禍が長期化し倒産や廃業の増加が懸念される。より一層のご支援を迅速かつ継続して実施いただきますようお願いしたい」と要望。和歌山商工会議所としてはカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に引き続き取り組むことを要望し、「和歌山の将来の活性化のため、IRの誘致実現に大いに期待している」と期待を寄せた。
海南商工会議所の神出勝治会頭は、県道海南金屋線の早期整備、和歌山下津港海岸(海南地区)の津波対策事業の早期完成などを要望。「南海トラフ巨大地震やそれに伴う津波が襲来すれば、甚大な被害が予測される」と津波対策事業の重要性を訴えた。
仁坂知事は「真摯に対応していきたい」と話し、大山茂県商工観光労働部長は「コロナの影響で県内の事業者の皆さんは大変な被害を受けている。県や国の政策を総動員し取り組みを支援していきたい」と話した。