夜の魅力向上へ 和歌山市がPM検討
夜間のまちに魅力を創出し、経済効果を高める「ナイトタイムエコノミー」の推進に向け、和歌山市は市役所周辺でプロジェクションマッピング(PM)の実施を模索している。
ナイトタイムエコノミーは、午後6時から翌日午前6時までの活動を指し、地域の状況に応じた夜間の楽しみ方を拡充することで、文化・経済の両面でまちの活性化を目指す。
市役所周辺は、来年春に和歌山県立医科大学薬学部、秋に新市民会館「和歌山城ホール」のオープンを予定し、城に面する市役所南側には「(仮称)城前広場」も整備される。
市は、にぎわい創出の効果をさらに高める取り組みとしてプロジェクションマッピングを検討。都市再生課は「訪日外国人を含めた訪問客の滞在時間も増え、消費拡大の実現が期待できる」と話す。
13日夜に実証実験が行われ、東京都と福岡県の企業3社が協力し、市役所本庁舎南側の広場と和歌山城御橋廊下北側の堀に向けて、映像を照射。幾何学模様や文字、風景などのデモ映像を使い、プロジェクターの位置や映像の見え方、周辺の照明の影響などを確認した。
この日の実験では、予想していた見え方にはならない部分があるなどの課題が見つかり、市は今回の結果を踏まえ、改めて実験の機会を設ける方向で検討するとしている。