五つの公園で構成「河西緩衝緑地」

前号では、二つの橋が地域を結ぶ紀の川河口大橋と青岸橋を取り上げた。進路を北に進めると、日本製鉄の高炉群が見えてくる。その中に帯状に延びる緑の緑地帯がある。今週は「河西緩衝緑地」を紹介したい。
河西緩衝緑地は、湊・東松江・松江・西松江・河西の五つの地区に跨る。総面積は約52万5千平方㍍。緑地総延長は5400㍍に及び、湊緑地、東松江緑地、松江緑地、西松江緑地、河西公園の五つの緑地公園で構成される。
ソフトボール場やテニスコート、多目的運動広場、体育館、野球場、サッカー場、グラウンド広場の他、アーチェリー場やプールを備えるなど広大な敷地を生かした充実した設備が多数。
園内に植えられた樹木や花も魅力の一つで、河西公園内には約60種類、約1万本に及び、訪れた人を楽しませる。児童の遊園設備も数多く存在することから子どもから高齢者まで幅広い年代で楽しむことができる。河西プールは夏季限定のオープンであるが、規模の大きい幼児プールに加え25㍍プールもあり、リーズナブルな料金で利用できることも魅力の一つ。
これらの施設を利用したイベントも数多く開催され、フットサル大会や各種スポーツ教室、草木の育て方教室やワークショップなどがあり、健康増進に限らず学びの場としての意義も大きい。各種イベントの情報はウェブサイトから調べられる。
アクセスは自動車が便利だが、南海加太線の各駅からも徒歩圏内。河西プールは二里ヶ浜駅から徒歩約5分。広大な敷地と設備が魅力の河西緩衝緑地。訪れて利用してみてほしい。
(次田尚弘/和歌山市上空)