新たに14人が感染 紀美野でクラスターも

和歌山県は27日、県内で新たに14人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。いずれも無症状か症状は安定している。県内の累計感染者数は計428人となった。

県によると、居住地別の感染者数は和歌山市5人、海南保健所管内9人。和歌山市では、20代保育士女性、20代無職女性、30代会社員男性、50代会社員男性、50代パート職員女性の5人が感染。20代の女性2人は26日に感染が発表された20代女性の友人。50代女性は50代男性の同居家族。

海南保健所管内の9人は全員男性で10~60代。26日に感染が発表された20代男性の同僚。紀美野町内にある国道370号道路改良工事の作業員宿舎で生活していた。宿舎は個室で食堂、浴室などは共用。会見した県福祉保健部の野㞍孝子技監は「宿舎内での感染を最も疑っている」と述べた。

県は作業員宿舎関係の感染をクラスターに認定した他、9日に和歌山市内で開かれた会議関係の感染もクラスターに認定。会議には10人が出席。うち5人の感染が判明している。

また、複数の職員が新型コロナウイルスに感染したことを受け外来診療、新規入院患者の受け入れを停止していた県立医科大学付属病院紀北分院は、30日から病院を再開すると発表した。病院内で新たに新型コロナの感染者が発生していないことが理由という。

感染を発表する野㞍技監㊧

感染を発表する野㞍技監㊧