県警職員ら9人感染 クラスター認定も
和歌山県は2日、県内で新たに9人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。全員が入院しており、いずれも症状は安定しているか無症状。県内の累計感染者数は471人となった。2日午後1時時点で72人が入院している。
居住地別の感染者数は和歌山市6人、岩出保健所管内1人、橋本保健所管内1人、田辺保健所管内1人。
和歌山市の感染者は、20代男子大学生、20代会社員女性、30代会社員女性、20代アルバイト男性、40代地方公務員の男性、60代介護事業所職員の女性。20代大学生は11月24日に市内の居酒屋で開かれた会食に参加。この会食に参加した学生18人のうち、4人の感染がすでに発表されており、感染者は5人目となった。県は県内13例目のクラスター(感染者集団)に認定した。さらなる感染拡大の恐れはないと判断し、大学名や店名は公表しない。
岩出保健所管内では、50代無職男性の感染が判明。男性は1日に感染が発表された30代女性の同居家族。田辺保健所管内では、同保健所管内の県立学校に勤務する20代教職員男性の感染が判明している。
また、感染が発表された和歌山市の40代地方公務員の男性について、県警は2日、県警捜査二課勤務と発表した。県警で感染者が出たのは初めて。11月30日の勤務後に体調不良を覚え、37度台の発熱などがあった。1日に医療機関を受診し、陽性が判明した。
県警警備課によると、仕事で不特定多数の人と接することはなかったという。県警は男性と接触のあった職員36人を自宅待機としている。県警は感染防止のため、職員に対してマスクの着用、3密の回避、アルコールによる手指消毒などを呼び掛けていた他、発熱がある場合は出勤しないよう呼び掛けてきたという。