疫病の退散願って 和歌浦天満宮に赤べこ
和歌浦天満宮(和歌山県和歌山市和歌浦西、小板政男宮司)の神職が疫病よけの伝承がある「赤べこ」2体を制作した。31日に同天満宮楼門の左右に設置する予定。
禰宜の小板政規さん(48)が来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだものを作ろうと、ことし5月ごろから制作を進めてきた。
制作した赤べこは高さ約30㌢、横約60㌢。自粛期間からのコロナ関連記事が載った古新聞を使った。小板さんは「新型コロナウイルス感染症が早く収束し、コロナを気にせず普通の生活ができるようになってほしいとの願いを込めた」と話す。赤べこのお守りも4種類制作し、元日から販売する予定。
12日は神事が行われ、神職による「大祓の詞」の奏上、参列者代表による玉串の奉てんが行われた。参列したフリーアナウンサーの宇和千夏さんは「出来上がるのを楽しみにしていました。赤べこが疫病退散にものすごく大きな力があると聞いて感動しました」と話し、完成した赤ベコに「とってもかわいいですね」と笑顔を見せていた。