明るい年に期待込め 和歌山城から初日の出
「明るく幸せな年に」「新型コロナウイルスの収束を」。2021年の幕開けを、多くの和歌山県民が期待を持って迎えた。雲間から差し込む初日の出の温かい光に、思い思いの願いを込めた。
例年行っている和歌山城天守閣の無料開放は、ことしは密になるのを防ぐために行わなかったが、天守閣前広場の展望スペースなどでは、多くの市民が御来光を待った。
市内の日の出時刻、午前7時5分の気温は4・0度。昨年の同時刻より1度高い元日となった。
集まった市民は寒さに耐えながら日の出を待った。6時半以降は厚い雲に覆われていたが、7時半ごろにようやく太陽が雲の間から顔を見せた。
雲間から温かい光が漏れると「きれい」などとスマートフォンのカメラを向けて撮影したり、手を合わせたりしていた。
市内の男性(44)は「ここ数年は毎年元日にお城に来ている。コロナが収束し、明るい一年になってほしい」と期待を込めた。
天守閣からの御来光 和歌山市が動画配信
天守閣からの初日の出の様子は、市の公式ユーチューブで6時半から1時間にわたってライブ配信された。
6時すぎから市の職員が東の方角にスマートフォンのカメラを設定し、スタンバイ。太陽が次第にまち全体を明るく照らす様子を伝えた。