寒波で電力需給逼迫 節電に協力呼び掛け

長引く寒波の影響で電力の需給が逼迫(ひっぱく)しており、関西電力など大手電力会社で構成する電気事業連合会(電事連)は12日、企業や家庭に節電への協力を呼び掛けた。10日に続いて今冬2回目。

関西電力によると、昨年12月下旬以降、全国的に厳しい寒さが続き、例年より電力需要が増加。火力発電所の高稼働が続いたため、燃料の液化天然ガス(LNG)の在庫が減少し、悪天候により太陽光発電などの発電量も低下している。

8日には全国7エリアで電力の最大需要が「10年に1度程度」と想定する規模を上回り、関西エリアでも同日、冬期の最大電力を約3年ぶりに更新した。

同社管内の電力の最大使用率は、7日と8日が98%、9日が99%、10日が96%などと厳しい状況が続いている。

同社は、暖房の利用などは継続しながら、不要な照明や電気機器の使用を控えるなど、電気の効率的な使用に協力を求めている。

最新の電力の需給状況は関西電力送配電のホームページ(https://www.kansai-td.co.jp/)に掲載している。

全国で電力需要が増え厳しい状況が続く

全国で電力需要が増え厳しい状況が続く