新たに20人が感染 バーでクラスター発生も
和歌山県は21日、県内で新たに10~80代の男女20人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。このうち和歌山市の50代無職男性が重症。県内の累計感染者は948人となった。12人が退院し、21日午後1時時点で143人が入院している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は和歌山市が23・0、県全体が14・0となった。
保健所管内別の感染者数は、和歌山市11人、湯浅5人、岩出4人。無症状が9人、症状安定が10人。年代別では40代が6人で最多。50代が5人、10代が4人、60代が2人、20代、30代、80代が各1人。
和歌山市の40代自営業男性は、すでに感染が発表されている男性と共に同市吉田のバー「DAY BREAK」を訪れていた。同店関係では、この男性を含め、利用客、スタッフ計8人の感染が判明。県は県内21例目のクラスター(感染者集団)に認定した。狭い空間での飲食やカラオケが原因と見ており、今月8~11日に同店を訪れた人は最寄りの保健所に速やかに連絡するよう呼び掛けている。
すでに従業員やその家族などの感染が判明しクラスターに認定されている日用雑貨製造販売の山田利(やまだとし、海南市)の関係では、新たに従業員5人と取引先の50代男性の感染が判明。関係の感染者は12人となった。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は21日県庁で記者会見し、大学入試、国家試験などのシーズンを踏まえ「県外に出られる機会があろうかと思いますが、狭い空間での飲食は避けていただきたい」と呼び掛けた。