松田商店と順風会を表彰　県女性活躍推進賞

和歌山県の２０２０年度女性活躍推進賞の表彰式が４日、県庁知事室で行われ、㈱松田商店（和歌山市西河岸町）と社会福祉法人順風会（同市木ノ本）の２団体に表彰状が贈られた。松田商店では女性が赤ちゃんと一緒に出勤できる社内の体制をつくり、順風会では事業所内保育園を開設するなど、女性の能力が十分に発揮できる環境を整えている。

資源リサイクル業などを営む松田商店は、１９４７年の創業以来初となる女性管理職を登用したことにより、働きやすい職場環境が実現。きめ細かな心配りで、工場内の整備、管理が徹底され、きれいな職場が保たれている。

また、家庭の状況に応じて働けるよう、女性パート従業員のための勤務時間選択制を導入。事務所スタッフの子連れ出勤も可能とし、警報発令時など一時的な私設保育所利用時の補助制度もある。

順風会は昨年４月、県内の社会福祉法人としては初めて、女性活躍推進の取り組みを評価する「えるぼし」の認定を受けている。正社員１７１人のうち、女性は９６人（５６・１％）を占め、出産・育児による若い人材の離職防止と女性職員にもキャリアアップを目指してもらいたいという思いから、事業所内保育園を開設。一時保育や長期休みの預かりも可能となっている。

表彰式では、仁坂吉伸知事から松田商店の松田多永代表取締役と、順風会特別養護老人ホーム君里苑の芝﨑健人施設長に表彰状が手渡された。

（左から）芝﨑施設長、仁坂知事、松田代表