新たに16人感染 1人死亡、病院クラスターも
和歌山県は11日までに、県内で新たに小学生から90代までの男女計16人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内の累計感染者は1129人となった。9人が退院し、11日午後1時時点で61人が入院している。また、新型コロナに感染し入院していた和歌山市の80代女性が死亡したことも発表した。
死亡した女性は入所者や職員の感染が判明しクラスター(感染者集団)に認定された介護付有料老人ホーム「第2あすか苑」の入所者。4日に37・4度の発熱があり、5日に検査で陽性が判明。6日から入院し酸素投与を受けていたが、7日に重篤となり9日午後、死亡が確認された。複数の基礎疾患があったという。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は10日県庁で記者会見し、「コロナは急速に悪化することがある」と話した。
10日に発表されたのは5人で、保健所管内別の感染者数は、和歌山市2人、御坊1人、田辺1人、大阪府在住で御坊保健所管内に帰省中の20代女子専門学校生1人。年代別では20代が3人、40代が2人。和歌山市では、済生会和歌山病院に勤務する20代と40代の女性看護師計2人の感染が判明した。同病院の関係では、すでに退院患者1人の感染が確認されている。40代女性看護師の関係では、同居家族で大阪府内の医療機関に勤める50代男性の感染が判明しているが、大阪府内の医療機関を受診しているため大阪府の感染者に計上される。
11日は11人の感染が発表された。保健所管内別では、和歌山市9人、岩出1人、田辺1人。年代別では、80代5人、40代2人、90代1人、70代1人、30代1人、10歳未満1人。
すでに看護師の感染が発表されていた済生会和歌山病院の関係では、新たに80~90代の入院患者ら5人の感染が判明。県は同病院の関係を県内27例目のクラスター(感染者集団)に認定した。同病院は新規入院、救急、一般外来を停止している。また、すでにクラスターに認定している和歌浦中央病院と第2あすか苑の関係では、新たに同病院の入院患者1人と同施設の職員1人の感染が判明している。