紀州ウイングスが初V 3県中学生女子ソフト
第26回奈良・和歌山・滋賀3県中学生女子ソフトボール選手権大会が1、 2の両日、 滋賀県守山市民運動公園で開かれ、 県代表の紀州ウイングスが初優勝を飾った。 決勝は奈良県勢4連覇を狙った斑鳩と対戦。 紀州は初回に殿井の右前適時打で先制すると、 以降も着実に追加点を挙げ、 終盤には5点を加える猛打を発揮。 守ってはエース工藤が6三振を奪う力投で斑鳩打線を完封した。 県勢の優勝は平成19年の妙寺以来5年ぶり。 今大会は3位に明和と紀見北も入り、 県勢の活躍が注目を浴びた。
◇決勝
紀州ウイングス | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 8 |
斑鳩 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大会は和歌山と奈良の代表が各5、 地元滋賀が6の16チームが出場。 4グループに分かれて予選トーナメントの後、 順位別決勝トーナメントが行われた。 1位グループ決勝は、 準決勝で明和を6―1で破った紀州と、 紀見北を2―0で下した斑鳩が激突した。
先攻の紀州は初回、 1死2塁から殿井が右前に運び先制点を挙げると、 3回には先頭の橋本の中前打を足掛かりに2死1、 2塁から吉田の中前適時打で1点を追加した。 5回にも2死1塁で吉田の右中間を抜く3塁打が飛び出し1点を加え、 リードを広げた。
6回は1死1、 2塁の好機に橋本の4打席連続安打となる中前打をきっかけに辻井、 殿井の長短3連打を含む打者10人の猛攻で5点を奪った。
抜群のコントロールと要所で繰り出す速球で、 初戦から巧みなマウンドさばきを披露した工藤は、 4回2死まで斑鳩打線を無安打に抑える力投で、 最終回も2死から1、 2塁に走者を出したが、 次打者を中飛に打ち取り、 8―0で圧勝。 創部3年目にして待望の優勝旗を手にした。
紀州は、 11日から全日本中学生女子ソフトボール選手権 (大阪・舞洲運動広場) にも出場。 さらなる飛躍が楽しみ。
紀州の岡田監督は 「炎天下の中で勝てたのは、 技術よりも選手たちの精神的な強さだ。 しんどい時でも集中力を切らさず頑張ってきた練習の成果。 全国大会までの期間、 選手たちのモチベーションを下げないように努めたい」 と次に期待を込めた。 工藤主将は 「初優勝できうれしい。 マウンドではみんなに支えてもらった。 全国ではまず1勝を目標に臨みたい」 とし、 杉浦副主将も 「あまり打てなかったが、 みんながカバーしてくれた。 全国でもみんなで協力して初戦を突破し、 優勝を目指したい」 とともに意欲を示した。