対談、漫画、グッズ紹介…各陣営ネット選
今回の参院選からインターネットによる選挙運動が解禁された。和歌山選挙区各陣営も、対談動画やデジタル漫画の活用、選挙グッズの紹介など、さまざまなアイデアと趣向を凝らした“ネット選挙”を展開し、支持拡大を目指している。
幸福実現新人の久保美也子候補(52)は、ネットでの情報発信の多くをブログに集約、連動させている。公示前から動画投稿サイトに、支援者や党幹部らと対談、懇談するスタイルで政策を訴える複数の動画を配信。公示後も新たな動画を制作している。支持母体である幸福の科学の大川隆法総裁の発言をまとめた動画の投稿も目立つ。
共産新人の原矢寸久候補(61)は、生い立ちや政治活動に参加したきっかけなど、自身の半生を紹介した漫画をホームページに掲載。音楽付きのデジタルアルバム版やナレーションを入れた動画版も作っている。ブログには連日、その日の選挙活動の一コマを写した写真と手応えなどを記した文を掲載。演説などの動画も公開している。
自民現職の世耕弘成候補(50)は、党候補の応援で全国をめぐる様子や数少ない自身の選挙区入りの詳しい日程などを発信している。公示前からネット上に蓄積された活動歴や政策提言などは他候補を大きく上回る。通気性等に優れた特製のたすき、秘書が持つ携帯端末などの選挙グッズの工夫も紹介し、幅広い情報発信で有権者と交流を図る。