若林さんに経産大臣表彰 ガス功労者で県内初
都市ガスの保安確保のために尽力し、功績のあった個人・団体をたたえる経済産業省主催「ガス保安功労者経済産業大臣表彰」(個人の部、ガス保安関係永年勤続者)を、大阪ガス㈱南部導管部・建設和歌山グループのチーフ、若林紀之さん(59)が県内で初めて受賞した。同表彰は、都市ガスの保安に関わる人の意欲向上と保安確保の推進を図ろうと、昭和53年に創設。翌年から毎年実施している。
若林さんは、昭和48年の入社から主に保安関係の業務に従事し、40年間無事故を継続している。
入社時から、緊急修繕業務、経年ガス導管入替の施行推進や設計業務での保安確保に貢献。平成8年からは、建設・保全業務の現場責任者として工事全般に関わる他、講習会を通じてガス工事事故の防止やガスの供給不良などを予見するために必要な技能、知識などを広く伝えることで、後身の能力・保安意識の向上に取り組んできた。
また、他企業者の工事によるガス導管破損事故を防止するため、行政や他企業、施工業者を対象にした保安講習会を開くなど尽力している。
同22年には、ガス保安功労者原子力安全・保安院長表彰(経済産業省主催)も受賞。若林さんは「周囲の力添えのおかげと感謝している。保安の仕事は地味な仕事。後身の指導に力を入れながら、目の前の課題をこつこつとするという気持ちを持ち続けていきたい」と話している。