学生が演奏会 県立図と和大教が連携
和歌山大学教育学部は3月1日付で、県立図書館と芸術振興や音楽分野の人材育成のための協定を結ぶ。今後、毎月第1金曜日に同館2階エントランスで開かれている「エントランスコンサート」に和大生が演奏者として参加していく。
同館は、多くの人に音楽を親しんでもらおうと昨年5月から、公募で演奏者を募り、コンサートを開催してきた。今回、音楽に取り組む若者を支援することなどを目的に同学部との連携が決まり、来年度中3回のコンサートで、同学部の音楽専攻生が演奏を務める。
6日、連携のプレコンサートとして、和大生による演奏が行われ、大学院3年生の小田原聡志さん(26)がチェロ、学部3回生の山本陽一朗さん(21)がピアノで出演。小田原さんがバッハの「無伴奏チェロ組曲第3番」からを披露した後、山本さんのピアノを加えて、ベートーベンの「チェロソナタ第4番」を奏で、観客約60人に優雅なひとときを届けた。
開演を前に、同学部の山名敏之教授は「今後、和大生が他の回とは違う雰囲気や催しで、コンサートを開いていけたら」とあいさつ。また、小田原さんは「観客との距離も近く、いつもとは違う新鮮な気持ちだった」。山本さんは「多くの人に音楽の魅力を伝えたい」と抱負を話した。
同館の立野淑夫館長は「連携することで、人材の発掘など、若い世代を育成していけたら」と話していた。
3月6日正午から、連携後最初のエントランスコンサートが開かれる。観覧無料。問い合わせは同館文化情報センター(℡073・436・9530)。