JR和歌山線でコンサート 19日県和歌山高
JR和歌山線がコンサート会場に―。県立和歌山高校(和歌山市新庄、嶋田博文校長)の総合音楽部吹奏楽班17人による同線での初の演奏会「クリスマストレイン」が19日、列車内と和歌山市美園町の和歌山駅コンコースで行われる。
和歌山線沿線の同校とJR西日本によるコラボレーションイベント。同線活性化の一環として、10月に同校生徒会がJRの運転士らと企画し、総合音楽部吹奏楽班が演奏することが決まった。
コンサートは2部構成となっており、第1部が車内での演奏。午前11時32分に粉河駅発、午後0時6分に和歌山駅着の列車内が音楽で満たされる。第2部は0時15分ごろから30分程度、和歌山駅中央コンコースで開く。
クリスマスにちなんだ曲を盛り込み、1部は「A列車でいこう」「Xmas Swingin’」など6曲、2部は「故郷 in Swing」「Happy Happy Happy Xmas」など7曲を演奏予定。
吹奏楽班はことし、関西吹奏楽コンクール高校小編成部門に県代表として出場した実力校だが、運行中の列車内での演奏は新たな挑戦。車内には指揮者を置かないため、練習では特にテンポをキープすることに気を付けてきた。当日はクリスマスシーズンにふさわしく、部員で話し合った特別な衣装で演奏する。
2年生の中辻舞さん(16)は「電車の揺れを想定して、全体で音を合わせる練習をしてきました」と意気込む。2年生で班のリーダーを務める山本楓華さん(17)は「聴いてくれるお客さんと演奏する部員の中に、良いものとして残るような演奏をしたい」と話している。