和歌川の海草橋架け替え 住民ら渡り初め

和歌山市が架け替え工事を進めてきた和歌川の吹屋町から汐見町に架かる海草橋が、22日に開通。関係者や来賓がテープカットやくす玉を割って祝い、地域住民らが渡り初めして完成を喜んだ。

旧海草橋は昭和30年5月に竣工。これまでは1車線で歩道がなく、車や自転車、歩行者の通行が混在し危険な状態だった。さらに橋の老朽化も進んでおり、地元の強い要望を受けて平成22年度から事業化。26年10月から橋梁工事を進めてきた。

完成した橋は長さ42・8㍍、幅13・2㍍。2車線となり、幅3㍍の歩道も確保した。

同日行われた開通式には、芦原・新南・広瀬各地区の自治会長をはじめ、市議や県議、地域住民ら100人近くが参加。尾花正啓市長は「幅員も広くなり、歩道ができたことで子どもや高齢者、障害のある方も安心して通れるようになった。耐震性も向上し、地震がきても安全な構造。安心・安全なまちづくりへ、海草橋が和歌山市の未来への懸け橋になるよう願いたい」とあいさつ。

地域を代表し、市自治会連絡協議会の石井太郎会長が「地域になくてはならない橋。これほど立派に、通行人も安心して渡れるようになり、大変うれしい」とあいさつした。

岸本周平衆院議員、門博文衆院議員、鶴保庸介参院議員も祝辞を寄せ、子どもたちが力強い黒潮太鼓を披露。テープカット式などに続き、地域の親子三世代夫婦が渡り初めをして祝った。

親子三世代が笑顔で渡り初め

親子三世代が笑顔で渡り初め