国際合唱コンクで日本初の快挙 和児童
ヨーロッパ六大合唱コンクールの一つとして世界的に権威のある「May(メイ)国際合唱コンクール」(5月12~14日、ブルガリア)に和歌山児童合唱団が出場し、ブルガリア作品賞で、最優秀に相当する「特別賞」を日本の合唱団として初めて受賞した。27日には同団の生徒代表らが市役所を訪れ、尾花正啓市長に快挙を報告した。
同コンクールには11カ国13団体が参加。混声合唱、同声合唱、室内合唱の3部門ごとの表彰と特別賞がある。さまざまな国際コンクールでの実績を基に、招待された団体しか参加できない世界トップクラスのコンクール。同団は、唯一の児童合唱団として参加し、他団体が迫力ある成人の声による合唱を披露する中、生き生きとした児童合唱で聴衆を魅了。同声合唱で3位、全団体が課題として演奏したブルガリア作品で最も優秀と評価され、特別賞の快挙に輝いた。
市役所訪問に同団の岩橋延直育成会長と、団員の高校生2人、中学生3人が出席。受賞の喜びや、現地で宿泊したホームステイ先の家族との交流など貴重な経験を振り返った。
尾花市長は「特別賞受賞の快挙おめでとうございます。今後も合唱を通じて国際交流を頑張ってください」と同団のさらなる活躍に期待を寄せた。
同団リーダーで、入団12年の県立向陽高校3年生、植松美侑さん(18)は「応援してくれていた市長に受賞報告ができてうれしかったです」と話していた。