和歌山線でコンサート アートトレイン運行
JR和歌山線がコンサート会場に変わる「アートトレイン」が4日に運行され、県立高校・特別支援学校の軽音楽や吹奏楽の部員が、列車内や駅コンコースなどで演奏した。
同線の利用促進や乗客のマナー向上を願い、和歌山線沿線9校とJR西日本和歌山支社などが連携した企画。ペイントなどを施した臨時列車が走り、駅には高校生らの美術、書道、写真などの作品が展示された。
和歌山市の和歌山駅中央コンコースでは、那賀高、県和歌山高、粉河高の生徒がリレー形式で演奏し、約100人の駅利用者らが足を止めて聴き入った。
高野口駅の駅前広場では笠田高、紀北農芸高が、臨時列車内では和歌山工高、きのかわ支援学校などの生徒が演奏。生演奏が楽しめる特別な列車は、乗客に好評だった。
JR西日本和歌山支社の三谷陽平さん(33)は「高校生たちの演奏が、コンコースを温かい雰囲気にしてくれました。生徒たちが自発的に企画してくれたものなので、うれしい限りです」とにっこり。
準備を進めた県和歌山高の生徒会副会長、太田和志君(16)は「JRの職員さんとの打ち合わせは、会社の会議に参加しているようで楽しかったです」と話していた。