元タカラジェンヌと共演 夢のミュージカル
元タカラジェンヌとオーディションに合格した子どもたちが共演する創作ミュージカルの公演が5日、紀の川市粉河の粉河ふるさとセンターで開かれ、約1500人の観客が楽しんだ。
青少年健全育成事業として、那賀ライオンズクラブ(山田正彦会長)が主催、りら創造芸術高校(紀美野町、山上範子校長)が協力。プロと共に作品をつくる喜びを体験してもらおうと、新たな形の公演を催した。
開催に当たり、昨年11月にワークショップとオーディションを実施。小学校中学年から一般まで100人余りの応募の中から男女53人が選ばれ、土日曜や年末年始を返上して練習に打ち込んできた。
公演は、宝塚レビューチャリティーショー「レビュー・オブ・ザ・ドリーム」と銘打ち、3部で構成。サン=テグジュペリ作の「星の王子さま」を基にした創作ミュージカル「ぼくと王子さま」は、オーディション参加者と元宝塚の天翔りいらさん、飛河蘭さん、天舞音さらさんが共演。王子役やバラ、ヘビ役などに分かれ、練習を重ねてきた演技と歌を存分に披露した。約50分にわたる作品を見事に完成させると、会場からは温かい拍手が湧き起こった。
この他、山上校長が主宰するダンスアートカンパニーALCAによる創作作品や天翔さんら元タカラジェンヌ5人による本格的なショーも上演され、観客を魅了していた。
公演は一般入場の他、地域の社会福祉施設の利用者らを招待。2回の公演を行い、第1回には特別出演として、地元中学生らが出演した。