思いのままに明るく 溝田さん初の絵画展

和歌山市西庄の溝田久子さん(80)初の絵画展「画楽(がらく)展」が31日まで、同市祢宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれ、春らしい明るい色合いの作品が店内を彩っている。

アンスリウムやアネモネなどの花をメーンに、オーロラや花火、宇宙などをアクリル絵の具で表現した抽象絵画23点が並ぶ。

溝田さんは絵を描き始めて13年。孫娘に勧められ、先月同店で初めて個展を開いた夫の哲夫さん(82)に続く個展。 当初どちらかと言えば絵は苦手だったが、多数の受賞歴がある哲夫さんが描くのをそばで見ていて、「こんな風に描けたらいいなぁ」と思い、筆を執るように。下書きは一切せず、はけを使って大胆に色を塗り重ねていくといい「思いつくままに、ひらめきや想像の世界を表現しています」。

展示作品の中で特に思い入れがあるのは、3年前の市展に初出品し入選した「夢の花」。「ある方から、花の周りの動きのある筆遣いをほめてもらったのが、とってもうれしくて」とほほ笑む。

溝田さんは「明るい絵が少しでも皆さんの元気につながれば、それだけで十分です」と話している。

午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

「夢の花」(後ろ)など鮮やかな作品と

「夢の花」(後ろ)など鮮やかな作品と