最優秀に宮脇さん 和歌祭フォトコンテスト
ことしの紀州東照宮の大祭「和歌祭」で撮影した写真を募集した「和歌祭フォトコンテスト」(同祭実行委員会主催)の最優秀賞に、岩出市中島の宮脇和也さん(48)の「浜辺の土俵入り」が選ばれた。宮脇さんは「最優秀とは驚きました。これからも自分らしさが出るような写真を撮りたい」と喜びいっぱいに話している。
同コンテストは平成14年度から毎年行われ、ことしは一般、ファミリー、ジュニアの3部門に県内外から303点の応募があった。
このほど同市和歌浦西の東照宮会館で表彰式が行われ、和歌祭保存会の和中美喜夫会長が「和歌祭は、あと5年で400年。皆さまには写真の腕を磨き、他に類を見ない伝統の祭りを口から口へと伝え、広げていただきたい」とあいさつ。受賞者に賞状と記念品を贈った。
最優秀に選ばれた宮脇さんの作品は、行列の相撲に参加している子ども力士を写した一枚。浜辺で休憩中のところ、宮脇さんが声を掛けて土俵入りをリクエスト。演舞さながらに高々と足を上げ、力強く四股を踏む姿を捉えた。審査を担当した写真家の松原時夫さん(77)は「祭りの明るい雰囲気が伝わる。余計なものがない素直な作品で、何よりかわいらしい子どものキャラクターが生きています」と評価。
宮脇さんは父親の影響で写真を始めて約7年。過去には相撲の力士をローアングルで写した迫力ある作品で優秀賞に輝いたこともあり、「和歌祭は狙って撮りたくなるほど、絵になるいい表情の人がたくさんいる。今回は周りの子どもたちとのバランスもよく撮れたように思います」と話していた。
入賞作品は今後、和歌祭保存会のホームページで紹介予定。その他の入賞者と作品は次の通り。
【優秀賞】武西邦夫「踏ん張る」▽土井加代子「こわい」▽土井愛莉「大空へとどけ」
【入賞】山口正英「帰り道」▽松浦義教「まつりの始まる頃」▽土井喜澄「雄叫び」▽磯秀樹「初参加」▽大橋寛治「和歌祭りっ娘」▽橋本夏穂「海と神輿」▽中村光観「視線」▽山本利治「足駄」▽権神貞夫「祭り日和」▽庵尾茂子「祭だ、ブラボー」
【東照宮賞】小村政充「餅搗踊の少女」▽岡﨑弘幸「巫女」▽若原正之「神輿おろし清め人」▽瀧本佳史「神事」▽田中遼「清まる」▽南村和男「可憐に舞う」