セアカゴケグモに注意を 目撃情報相次ぐ
毒を持つセアカゴケグモが県内で多数目撃されている。
県環境生活総務課によると、セアカゴケグモは雄が体長3~5㍉、雌は10~15㍉で、熱帯地方を中心に分布している。国内では平成7年に大阪府で初めて発見され、県内でも8年ごろから紀北地方の各地で目撃されてきた。
人がかまれると刺すような痛みが走り、悪化した場合はけいれんや腹痛が生じることもある。素手で触るなどしなければ、かまれる可能性は低いという。
和歌山市保健所生活保健課によると、夏から秋にかけて活動が活発化する傾向があり、同保健所には最近、毎日のように目撃情報が寄せられているという。
同課はセアカゴケグモの駆除方法について「市販の殺虫スプレーで簡単に駆除できる」としている。卵にはスプレーの効果がないとされ、「見つけた場合は踏みつぶすか、割りばしなどで取り除きゴミとして捨てると良い。秋にかけて涼しくなり、ガーデニングをする人が増える可能性があるので注意してほしい」と呼び掛けている。
23日に同市直川の自宅の庭でセアカゴケグモを目撃したという男性は「住宅地で近所に小さな子どももおり、刺されないか心配です」と話していた。