「吾輩の部屋である」ドラマ化 田岡さん原作
和歌山県和歌山市出身の漫画家・田岡りきさん(28)が月刊少年サンデーで連載中の『吾輩の部屋である』を原作とするドラマが、18日から日本テレビの深夜枠で放送されることが決まった(関西エリアの放送は未定)。
田岡さんは「まさかドラマ化されるとは。僕は慎重な男なので、いまだに半分ぐらい信じてません。本当なんでしょうか」と半信半疑ながら、喜びいっぱいに話している。
同作の登場人物は主人公の大学院生・鍵山哲郎ただ一人。都内某所にあるアパートの一室で、「ホコリはどこからやってくる」「間違えて買った牛乳をどうやって消費するか」など思案する鍵山に、家具や家電がツッコミを入れるかたちで展開する異色の「哲学系部屋コメディー」。鍵山は和歌山出身の設定。
田岡さんは西浜中学校、県立桐蔭高校の出身で、京都精華大学芸術学部を卒業。ことし5月には市内で初の原画展を開いたばかり。
キャストは主人公の鍵山役に、ドラマ初主演となる人気男性アイドルグループ「Sexy Zone」の菊池風磨。ツッコミ役の家具には、カバの置物役に落語家の林家木久扇、炊飯器役に賀来千香子、照明にミッツ・マングローブ、ビンたちに山寺宏一ら豪華俳優陣らが声を担当。Sexy Zoneが主題歌を歌う。
ドラマの撮影現場にも足を運んだという田岡さんは「小物など、部屋の再現度の高さにびっくりしました。自分の脳内にあるものがアウトプットされているようで、少し怖いほど。漫画の世界がリアルに表現された部屋の雰囲気も楽しんでもらえるとうれしいです」と話している。