3人の個性見比べて 孫と祖父母の絵画展
和歌山県和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエール和佐店で30日まで、孫と祖父母の3人展が開かれている。同市西庄の溝田哲夫さん(83)、久子さん(82)と共に出品している井上智草さん(33)は「念願だった3人展。私もおばあちゃんも、おじいちゃんにアドバイスをもらって描いていますが、個性や性格の出た全く違う雰囲気を楽しんでもらいたいです」と話している。
油彩やアクリル画16点を展示。市展、県展ともに無鑑査の哲夫さんの影響で68歳で絵を描き始めた久子さんは「3人展が開けるなんて夢にも思わなかった。今は、見た人が元気になり喜んでくれる絵を描きたい」とほほ笑む。
幼い頃から哲夫さんの絵に囲まれて過ごした智草さんも、5年前から描くようになった。市展で2016年から連続入賞し、無鑑査入り。顔や体にリアルな傷メークなどの絵柄を施すアーティストとしても活躍している。
3人そろって市展に出品するなど、互いに創作の刺激になっているという。哲夫さんは丁寧に塗り重ねた繊細な表現で、久子さんは主に花を題材に、鮮やかな色彩で大胆な筆遣い、智草さんはカメレオンやレインボーカラーの大きな唇など、蛍光色を取り入れたカラフルな色彩が特徴。
哲夫さんは「智草は誰も描かんようなものを表現して、発想がいい。3人共通の趣味を楽しめ、孫のおかげで展示ができて幸せです」と話している。
午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。