エチオピアで井戸修理 海外協力隊の増川さん
7月から青年海外協力隊員としてアフリカのエチオピアに赴任する和歌山県岩出市の増川侑亮さん(30)が19日、岩出市役所に中芝正幸市長を表敬訪問した。
増川さんは大阪府東大阪市出身。小学1、2年生の2年間は岩出市立上岩出小学校に通った。大学卒業後は天井クレーンやチェーンブロックなどを製造する山梨県のメーカーに入社し、設計を担当。仕事で東南アジアを訪れるうちに発展途上国の開発への関心が高まり、青年海外協力隊への応募を決意。ことし2月にメーカーを退社し、現在は両親と岩出市に住んでいる。
赴任先は、同国南部のワライタ県ソド。増川さんによると、飲み水や生活用水に井戸水を使っているが、壊れた井戸を修理する技術が低いため、そのまま放置するケースが多いという。
市長室を訪れた増川さんは、「水をくむハンドポンプについては知識があるので、知識を生かし壊れた井戸を直して、水の安定供給に貢献したい」と意気込みを語り、中芝市長は「海外で人間力を身に付けて帰ってきてください」とエールを送った他、市の現状を説明し、記念品を贈った。
期間は2年間で、7月4日に出発する。同国を訪れるのが初めての増川さんは「楽しみと不安が半分。どんなものがあるのか、自分の目でしっかり見てきたい」と話していた。