来季残留へ山場の次節 アルテリーヴォ低迷

 関西サッカーリーグ1部のアルテリーヴォ和歌山は、リーグ第9節を終え、8チーム中7位と低迷。過去3年間で連覇も成し遂げたチームは優勝争いから離脱し、降格の淵に立たされている。26日の次節、関大FC2008(5位)戦が来季の残留を懸けた山場となりそうだ。

 9試合を消化したリーグ成績は2勝5敗2分。勝ち点は「8」と苦しい状況が続き、首位のバンディオンセ加古川とは13の勝ち点差が開いた。

 9試合を振り返ると、開幕戦、第2節は引き分け、3節で今季初勝利を飾った。ただその後は3連敗。前期最終節の白星を挟み、現在は連敗中だ。

 試合の結果だけを見ると、9節の阪南大戦を除く敗戦4試合はいずれも1点差の接戦を落とした。失点の形も決して崩されたものではなく、ミスから招くケースが多く、坂元要介監督は「このミスが攻撃の時間につながっていれば結果は違ったかもしれない。意識を変える必要があった」と振り返る。

 昨シーズンまで攻撃の要だった選手が退団し、得点力の低下を想定して臨んだ今シーズン。守備に重点を置いたものの、9試合で15点を失った。

 システム変更やあらゆる選手の起用でチームの立て直しを図った。縦の連携を養い、ボランチの高瀬龍舞選手を中心にボールを奪取するポイントの意志を統一。またDFラインの背後のスペースに対応するため、速さのある右サイドバックの角南裕太選手をセンターバックに配置した。2トップは中盤をこなせる選手を起用するなど、守備に対する意識の強さがうかがえる。

 今週末には国体の近畿ブロック大会が行われ、翌週には第10節の関大FC、11節ではラランジャ京都(8位)との降格を左右する重要な試合を迎える。指揮官は「粘り強く戦い、接戦をものにしたい。ここ二つが勝負の分かれ目となる」と気を引き締めた。

残留を懸けた山場を迎えるリーヴォ

残留を懸けた山場を迎えるリーヴォ