海難救助たたえて 海保が2人に感謝状
乗り揚げ船の乗船者を救助したとして、和歌山海上保安部は11月30日、ボートの保管や整備、免許取得などを行う㈱マリンルームオオタ(和歌山県和歌山市築港)代表取締役の太田豊隆さん(79)と、同社従業員の福本久士さん(34)に感謝状を贈呈した。
和歌山海上保安部によると、11月3日、同市紀ノ川河口付近で長さ約9㍍、幅約3㍍のプレジャーボートに乗って釣りをしていた橋本市の男性(74)と妻(69)が岸に戻る際に、船を乗り上げる事故が発生した。夫婦は警察へ通報して助けを求めるとともに、知人の太田さんへ電話。知らせを聞いた太田さんが福本さんと共に、船に水中ポンプを積んで駆け付け、協力して夫婦を救出した。2人が到着した時には夫婦は胸まで水が浸かった状態だったが、けがはなかった。
伝達式には、太田さんと福本さん、福山孝輝和歌山海上保安部長らが出席。福山部長から2人に感謝状が手渡された。福山部長は「迅速に対応し救出していただき感謝しています」と話し、太田さんと福本さんは「大変光栄なこと。びっくりしたが、夫婦が助かって本当に良かった」と喜んだ。