通学路沿いのブロック塀点検 和市呼び掛け
子どもたちの通学の安全性を高めるため、和歌山市は15日、通学路に面したブロック塀の安全点検や対策を所有者に呼び掛けるチラシのポスティング作業を始めた。2月28日までに市立幼稚園、小中学校、義務教育学校の81校区でチラシを配る。
昨年6月、大阪府北部地震で小学校のブロック塀が崩れ、下敷きになった女子児童が死亡した事故を受け、市は地震発生直後から市立幼稚園、小中高校のブロック塀を点検。通学路に面したブロック塀も目視で点検し、危険と思われる475カ所を見つけて安全点検や相談を呼び掛けているが、市民の認知度は低いのが現状という。
今回は市教育委員会と都市建設局の職員が各校区の通学路を巡り、危険性の有無に関係なくブロック塀のある住宅に点検チェック項目や窓口案内、撤去費用と改修に関する相談員名簿を掲載したチラシを投函(とうかん)する。初日は広瀬地区と大新地区で実施し、職員が2人一組で回った。
市教委保健給食管理課の田尻幸久課長は「点検項目や専門家のリストも掲載しているので、点検してもらい、子どもたちが安全に通学できるように必要な対策を考えてもらいたい」と話していた。