県産食材でパン共同開発 ローソンと松源
和歌山県はコンビニ大手のローソンと、スーパーをチェーン展開する和歌山市の松源と共同で、県産のミカンと梅を使用したパン2種類を開発。5日から18日までの期間限定で、近畿地区のローソンと松源の店舗で販売すると発表した。
県は県産品のブランド向上と販路開拓に取り組んでおり、今回は県がローソンに商品開発を打診し、ローソンが松源に声を掛けたという。
共同開発した商品は、「まるでみかんみたいなパン」と「蒸しパンサンド和歌山県産梅のジャム使用」。「まるでみかんみたいなパン」はミカン色の生地でミルククリームを包んで焼き上げ、県産ミカンのゼリーを入れている。
色と形がミカンにそっくりなのが特徴で、中央にはカボチャの種がのっている。「蒸しパンサンド和歌山県産梅のジャム使用」ははちみつ風味の蒸しパンをふんわりと蒸し上げ、県産梅のジャムを挟んでいる。
価格はどちらも127円(税込み)。発売期間は5日~18日。近畿2府4県のローソン約2400店舗と松源39店舗で購入できる。
また、5日からはローソンが県産品を使い単独で開発した商品「揖保乃糸にゅうめん(蒸し鶏と紀州梅)」(12月9日まで)と「湯浅醤油使用焼おにぎり」(来年2月24日まで)を近畿2府4県のローソンで販売する。
にゅうめんは県産の梅干しをトッピング。おにぎりは、もち米を配合し、しょうゆの香ばしさを感じることができる。
ローソンの中津川哲弘近畿商品部長は「和歌山の食材のおいしさを広めたい。商品を通じて和歌山の魅力を感じてもらい、ぜひ和歌山に来ていただけたら」と期待を寄せ、松源の近藤雄資専務は「和歌山の味を知っていただきたい」と話し、「まるでみかんみたいなパン」について「形がミカンにそっくりで、話題性に富んだ商品になってくれたら」と笑顔を見せた。県の松浦達也農林水産政策局長は、「コンビニだけでなくスーパーも加わり販売チャンネルが増えてありがたい」と話していた。