マスク等医療品届く 中国大使館と大連市から
新型コロナウイルス対策の支援物資として、駐日中国大使館と遼寧省大連市から21日、マスクや防護服などの医療用資機材6万点以上が和歌山県に寄贈された。寄贈の内訳は、大使館から微酸性次亜塩素酸水スプレー6360本、同市から医療用マスク2万枚、N95規格マスク1万枚、同規格マスクの同等品4000枚、防護服2500着、医療用手袋2万枚。県選出の二階俊博自民党幹事長が大連市の名誉市民を務めているなどの縁から実現した。
同日、県庁正庁で寄贈式が行われ、中国側から大阪総領事館の何振良総領事、大連金普新区日本駐在事務所の王新所長、県側から二階幹事長、仁坂吉伸知事、岸本健県議会議長らが出席した。
何総領事は「(感染拡大を受け)世界中で最も早く中国に支援の手を差し伸べたのは日本であり感銘を受けている。今回の物資が和歌山での感染防止に役立つことを期待している」とあいさつ。二階幹事長は「困った時に助け合うのが本当の友人だ。これからどうなるのか、日本の皆の気持ちに不安が横たわっている中、中国の皆さんから心のこもったプレゼントを頂き、勇気づけられた」と述べた。
仁坂知事は支援物資の活用について、医療機関や高齢者・障害者福祉施設などの状況を確認し、不足が生じる前に配布すると説明し、「足りなくなったら大変という心配がなくなり、安心感が高まった」と感謝した。